約2000㎡の敷地は丹波篠山の田園風景が広がる里山の一画に位置し、前面道路からは4m程高い位置にあり、奥側には池と森を有している。
施主は都市部で働きながらも自然環境豊かな場所で生活すべく、街中からの移住を決断した。
配置計画においては、全面道路から距離を置き、敷地奥の森側へ寄せて配置することで起伏のある森と一体化した住宅兼ゲストハウスとした。
寝室、水廻り等のプライベートな個室は土の塊として高低差のある地形に寄り添うように角度も変えて配置し、それら個室を外部環境と一体化した開放的なリビング、ダイニング、囲炉裏スペースが繋いでいる。
森の中のように様々な方向に開かれ高低差がある空間を移動することで多様な光景を得ることができる。
人が集う場として囲炉裏や薪ストーブを設えることで、自然の中で人々が火に集まるような野性を呼び起こす空間となった。